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 この本は、2002日韓W杯でベスト4に進出した韓国代表を率いたヒディンク監督のW杯までの軌跡。
 
 なぜ韓国はオランダ人監督を招聘したのか。招聘された当のヒディンクはどんな気持ちだったのか。監督招聘からチームの解散までを綴った自伝だ。
 この本を手にしたきっかけは、やはり、日本はなぜ16で止まり、韓国はなぜベスト4まで行ったのか、日本はトルシエではなく、ヒディンクを招聘できなかったのか・・・、という気持ちからだ。

 確か、ヒディンクが就任してからも、韓国の前評判はあまり高くなかったと記憶している。トルシエはそこそこだったから、「韓国も外国人監督を呼んできたけど、苦労してんな」みたいな目で見ていた記憶がある。

 ところが、本番での韓国の戦いはすばらしかった。戦術も衝撃だった。点を取らなければならない状況でFWを2人から3人、そして4人と投入するそのアクションは、失うものは何もなく、とにかく点をとりにいくという意思をイレブンに伝えるには充分だった。

 なぜ日本は・・・という思いが強く残ったW杯だったが、韓国の強化策を知っておくことも重要だ。また、ヒディンクとコーチ、協会、そしてなにより選手たちとの交流の姿に、理想の監督像が浮かび上がってくる気がした。
 ジーコ監督に対する評価はさまざまだが、今後代表監督論が吹き上がることも考えられるので、是非おさえておきたい書だ。

 「山本昌邦備忘録」「六月の勝利の歌を忘れない」もあわせておさえておきたい。 
ヒディンク自伝


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